2009年3月9日月曜日

エキスパートによるMock Draft(5巡目)


5巡目1位 全体49位 Larry Wayne "Chipper" Jones 3B (Chris Liss)

今年の三塁は例年よりも層が薄く、Chipperは打席あたりの成績という観点から見れば球界で3本の指に入る選手である。もちろん彼は年齢を重ねているし、30~40試合の欠場は予想に織り込んでおく必要がある。ただそれでも25本塁打/90打点/打率.325に4個か5個の盗塁は期待が出来る。

3B Chipper Jones
SS Hanley Ramirez
OF Carlos Lee, Ichiro Suzuki
SP Roy Halladay

5巡目2位 全体50位 Nate McLouth OF (Chris Liss Alt.)

McLouthの昨季はコンタクト率と四球率を上昇させて26本塁打/23盗塁を記録し、打率も26歳の選手としては合格点の.276を残した。昨年の10月に27歳となった彼は、今季を年齢的な全盛期として迎えることになる。成績の下落を心配する要素はないし、まだ上昇する可能性も残されている。

2B Dustin Pedroia
3B Alex Rodriguez
OF Alfonso Soriano, Curtis Granderson, Nate McLouth

5巡目3位 全体51位 Alexei Ramirez 2B/SS/OF (Brad Evans)

干からびたミイラのような見た目をしているが、このほっそりした内野手は昨季20本塁打と10盗塁を記録した3人の二塁手の内の1人で、また2人の遊撃手の内の1人でもある。Ramirez以降の2Bの質の下落の激しさを考えれば、この内野手に困窮したチームに取って当然とも言える指名だ。

1B Albert Pujols
2B Alexei Ramirez
OF Matt Holliday, Jacoby Ellsbury
Util Lance Berkman

5巡目4位 全体52位 Chris Davis 1B/3B (Brad Evans Alt.)

The Noiseのコーナーで評価を受けていたことによって少し急ぎすぎた指名となったかもしれない。(Mock Draft CentralでのADPは68.1。) だがエキスパート達が揃ったリーグのドラフトでDavisが6巡目の後半まで残っている確率というのは絶望的だ。このレンジャーズが誇る若手豪腕選手の持つ35~40本塁打と打率.280以上を打てる可能性はとても魅力的で、2ポジションで出場できるという点も考えればなおさらである。

1B Justin Morneau
3B Chris Davis
SS Jose Reyes
OF Manny Ramirez
Util David Ortiz

5巡目5位 全体53位 Corey Hart OF (Andy Behrens)

Hartの悲惨な9月の成績はブリュワーズとファンタジーチームのオーナー達に様々な問題を引き起こすこととなった。それでもこの26歳の選手は2年連続で20本塁打/20盗塁のシーズンを記録してきている。彼は四球を積極的に選びはしないが、このファンタジーベースボールのフォーマットでは大した問題にはならない。一応触れておくが、僕は2Bのポジションで残っている選手の質が急激に下落したとは思わない。12チームでのMixedリーグでなら、二塁はそこまで埋めるのが大変なポジションではない。

3B David Wright
OF Carlos Beltran, Carlos Quentin, Corey Hart
SP Jake Peavy

5巡目6位 全体54位 Shane Victorino OF (Andy Behrens Alt.)

一巡前に書いた懸念の通り、今回はスピードを狙いにいった。Ellsburyが理想だったが、Victorinoでも大丈夫だ。彼は本塁打と打率(08年は14本と.293を記録)を犠牲にすることなく盗塁と得点(36盗塁/102得点)をもたらしてくれる。Chris Davisが指名されてしまったというのはちょっとした悩みの種だ。残されている三塁手は急に面白みのない顔ぶれとなってしまった。

1B Prince Fielder
2B Brandon Phillips
OF Ryan Braun, Vladimir Guerrero, Shane Victorino

5巡目7位 全体55位 Adam Dunn 1B/OF (Matt Romig)

Dunnは過去5シーズンで40本塁度を5回、100得点を3回、100打点を3回記録している。この安定感は特筆に値する。例えそれが1カテゴリーでの犠牲を伴うことになったとしてもだ。(通産打率.247)

1B Adan Dunn
OF Grady Sizemore, Alex Rios
SP Johan Santana, CC Sabathia

5巡目8位 全体56位 Dan Haren SP (Matt Romig Alt.)

このチームはエースを必要としており、Harenの成績はそれに値するものだ。まだ世間における彼の名声は、彼が実際に挙げる数値に追いついてきていない。奪三振は昨年キャリア最高の206を記録し、WHIPもキャリア最高となる1.13まで低下した。ファールゾーンが広がり続けるオークランドの恩恵を受けずにして、である。

2B Brian Roberts
3B Kevin Youkilis
OF Josh Hamilton, B.J.Upton
SP Dan Haren

5巡目9位 全体57位 Dan Uggla 2B (Brandon Funston)

この指名は他にもいくつか候補があった。まだ誰一人として手を伸ばしていない捕手と抑え投手のポジションにはたくさんの有望選手がいるが、それはおそらくこのチームの次の指名順位までに消え失せてしまうということはないだろう。その代わりに、より希少価値のあるポジションでまだ残っている優秀な才能を持った選手を獲得することにした。Ugglaは正当な評価を受けているとは言えないし、僕もそれに関しては他の皆と同様に非難されるべき存在だったことだろう。だが30本塁打/90打点/105得点という彼の3年間の成績の平均値は嘘を付かない。低打率は常に心配事となるが、Adam Dunnが2順前に指名されたように、他のカテゴリーでの優秀な数字への代償として十分に納得がいく段階に来ている。

1B Miguel Cabrera
2B Dan Uggla
3B Evan Longoria
OF Carl Crawford
SP Cole Hamels

5巡目10位 全体58位 Rafael Furcal SS (Brandon Funston Alt.)

このチームはもうすぐにでも長打力に狙いを集中させなければならなくなってきているが、スピードも重要である。Furcalは層の薄い遊撃手というポジションにおいて、それを提供してくれる存在だ。今年はある程度健康でいられると想定すると、打率.300/25以上の盗塁に100以上の得点を狙ってくることだろう。

2B Ian Kinsler
SS Rafael Furcal
OF Jason Bay
Util Chase Utley
SP Brandon Webb

5巡目11位 全体59位 Russell Martin C (Scott Pianowski)

普段の僕はこのポジションを積極的にドラフトするタイプではない。Keeper(*=前年度の自チーム所属選手から数人の選手を翌年のチームにドラフトなしで持ち越せるというリーグ設定。同じメンバーで毎年毎年遊ぶことを想定されており、この設定があると特に若手選手の価値が上昇する。)  の設定がないリーグですらMatt WietersがJohnny Benchの再来かのようにドラフトされているのも、僕は遠くから白旗を振って眺めているだけである。ただし、目を逸らすには価値が高すぎるという状況がないわけではない。今回のMartinの指名はまさにそういうケースである。(昨年彼は友人や家族とのドラフトでは39位で指名されており、今年のADPは44.5である。ここでの僕は59位での指名だ。) Martinが捕手としては稀に見る走力を持っているのは周知のことであり(18盗塁/87得点)、Joe Torreが彼を出場させ続けるであろうというのもまたご存知の通りだ。(昨季は捕手の中で最高となる155試合/553打席。) ドラフトではいつでも状況に応じて方針を変更して最善の選択が出来るように準備をしておくことが必要である。今回僕がいつもと違う選択をしたのは、まさにそれだ。

C Russell Martin
1B Ryan Howard
3B Aramis Ramirez
SS Jimmy Rollins
Util Adrian Gonzalez

5巡目12位 全体60位 Garrett Atkins 1B/3B (Scott Pianowski Alt.)

彼の昨年は悪いシーズンとなってしまったため、皆こぞって彼を指名するという船から飛び降りてきている。でも全体60位での指名においては、Atkinsに挑戦の機会を与えることに僕は全く問題を感じない。数値が落ちたのはもしかしたらロッキーズが強制したポジション変更のせいかもしれないし(一塁手としてプレイをした62試合でOPSが.102低下した)、例えばChipper Jonesなんかとは違って、少なくともシーズンを通して健康体でいられるかどうかに関しては不安を持たずにいられる。(過去3シーズンでわずか17試合しか欠場していない。) トレードの噂が消えてきており、2009年の(全てではないとしたら)ほとんどをコロラドでプレイすることが確実となってきたAtkinsには、いつも通りの打率.300/90得点/25本塁打/100打点といった成績を期待する。もしも彼が全体的に成績を上げる結果になったとしても、僕は驚きはしない。

1B Mark Teixeira
3B Garrett Atkins
OF Nick Markakis, Matt Kemp
SP Tim Lincecum

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