2009年3月4日水曜日

エキスパートによるMock Draft(1巡目)

Yahoo!に掲載されている6人のファンタジースポーツのエキスパートによるMock Draftの結果です。1人が2チームを担当しています。(原文)

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そう、とうとうMock Draftのシーズンがまたやってきたんだ。今回僕らは6人の著名なファンタジースポーツのエキスパートを集めて、12チームによるドラフトを行った。これは皆の要望が満たされるまで終わらない。毎日ドラフト1巡ごと進めていく。RotoWireのChris Lissから始めよう。何故なら彼はゲストだから・・・

1巡目 全体1位 Hanley Ramirez SS (Chriss Liss)

年齢、ポジションの層の薄さ、そして彼の持つスピードがAlbert PujolsやAlex Rodriguezよりほんの少し価値が上と評価されるのに値する。心配ごとと言えば増加傾向にある三振率と(Ramirezの打率は3割を切るかもしれない)、より強打・出塁に特化されたプレイヤーへと進化してきたことにより、走る回数が減ってくるかもしれないということだ。でも予想される彼の成績の最低値は30本/25盗塁/打率.290で、上限は40本/40盗塁/打率.330という遊撃手だ。

1巡目 全体2位 Alex Rodriguez 3B (Chriss Liss Alt.)

A-Rodを獲るかAlbert Pujolsを獲るかというのは非常に難しいところだ。でも僕は三分か四分打率が低いとしても、三塁手としての出場適正と15盗塁を取る。ヤンキースはより優れた野手陣が揃っているし(得点と打点が増える)、12年連続で35本塁打と100打点を達成してきているA-Rodは、リーグ史上最高に信頼のおけるプレイヤーなのかもしれない。

1巡目 全体3位 Albert Pujols 1B (Brad Evans)

右肘の違和感の影響を多少受けながらも、昨季のPujolsは打率.325を記録し、30本塁打以上と100得点以上を8年連続で記録した。10月の手術を終えて100%の健康体となった彼は、現在の認識よりもさらに恐ろしい打者だということを証明する可能性がある。もちろん一塁手というポジションは選手が有り余っているところではあるけれど、昨季NLのMVPを受賞したこの選手の安定度というものは重視されて当然なものだ。信じられないことにまだ29歳の今世紀最高とも言えるこの打者の今季の成績は、打率.330/40本/120打点/110得点/5盗塁あたりとなることだろう。

1巡目 全体4位 Jose Reyes SS (Brad Evans Alt.)

07年はパワーが減少したシーズンとなったものの、この俊足の大スターの昨季は06年に大ブレイクしたレベルまで戻ってきた。もしもReyesが今の1.30近くのGB/FB ratio(*=Ground Ball/Fly Ball ratio. 打球におけるゴロとフライの占める割合。)を保つことが出来て、かなりの数の四球を選ぶことができ続けるのだとしたら(08年の四球率は8.8%)、20本/60盗塁を達成することは十分に可能だ。現在25歳の彼の昨季の盗塁数ははっきりと下落したけれど、彼が08年において100得点/15本/40盗塁を記録した唯一のプレイヤーだということを考慮することは重要だ。

1巡目 全体5位 David Wright 3B (Andy Behrens)

Wrightが全体1位に値するという議論を展開するのは、そんなに難しいことじゃない。もしも彼を全体5位で指名することが出来たのだとしたら、幸運だと思うべきだ。もしも彼が全体6位の指名になるまで残っていたとしたら、もっと真剣なリーグを探した方がいいかもしれない。Wrightは過去の4シーズンの全てにおいて5つのカテゴリーの全てで価値がある選手だった。そして彼はまだ26歳だ。故障に対する耐性も全く問題がない。Wrightは昨年5個のスコアリングカテゴリーの内4項目でReyesを上回り、特に本塁打と打点での差は顕著だった。

1巡目 全体6位 Ryan Braun OF (Andy Behrens Alt.)

ここから物事は難しくなってくる。Grady Sizemore、Miguel Cabreraとその他におそらく6人の選手達がこの位置で指名されるに足る十分な論理的裏付けがある。でも僕は可能な限り最初に指名する選手は、全てのスコアリングカテゴリーにおいてリーグの平均以上の成績を残す選手を選ぶことを好むんだ。Braunはまさにそういった選手だ。彼は23歳と24歳のシーズンにおいて、5つのスコアリングカテゴリー全てで貢献してくれる選手だった。この順位で指名されるのを正当化するために、彼が何かを新たに証明する必要なんて何もない。もしBraunが何とかして今よりも良くなったとしたら(Fangraphsのサイトに投稿されている成績予想でも見てみるといい)、2010年のドラフトでは上位3位以内で指名される選手になるだろう。

1巡目 全体7位 Grady Sizemore OF (Matt Romig)

はっきり言って本番のドラフト当日では、ドラフト指名順位は前半のどこかにいることを僕は望む。でもこの位置で層の薄いポジションを埋めることが出来ないとしても(1位/2位/4位/5位指名を見てくれ)、リスクの低い選手を獲得するということはまだ可能だ。直近3シーズンにおいてSizemoreが得点/打点/本塁打/盗塁/打率で最も悪い数字を記録したものを全て合わせてみたとしても、101得点/76打点/24本/22盗塁/打率.268となる。本塁打・盗塁・打点は安定した上昇傾向を記録してきている。そして彼はまだ26歳だ。さらには2005年以降は5試合しか欠場していないということも考慮に入れると・・・えっと、彼を獲得するにはどこにサインをすればいいんだい?

1巡目 全体8位 Josh Hamilton OF (Matt Romig Alt.)

この指名は躊躇せずに行ったものではない。Hamiltonの2008年の詳細成績を見てみると、オールスター明けからはいくつかの成績が下落していることが分かる。オールスター前は18打席に1本塁打だったのが22.5打席に1本となり、打率は1分4厘下がった。9つの盗塁のうち、7つはオールスター前に記録したものだ。僕はホームラン競争を責める。でも彼を総合的に考えるとやはり魅力的すぎる存在だ。パワー、血統、そして球場。昨シーズン10盗塁を企画して9つ成功させた彼は、今季はもう少したくさん走ってくれるかもしれないし、噂によるとオフシーズンの厳しいトレーニングの中で盗塁の練習をしていたらしい。そして彼は27歳ということにも注目!僕は27歳の法則の信者だ。

1巡目 全体9位 Miguel Cabrera 1B/3B (Brandon Funston)

ここまで来たらもうこれは当然の選択だ。Cabreraは全体6位で指名されてもおかしくない選手だから。いつもの彼の基準でいうとスロースタートとなった昨年も、デトロイトでプレイした彼はシーズン後半の83試合で83打点を記録した。オールスター後に彼より多くの打点(70打点)と本塁打(21本)を記録した選手はいない。開幕時にはまだ25歳だし、Yahooのファンタジーベースボールでは彼は一塁と三塁で出場することができ、これまでのシーズン打率の最低は.292で、過去の5シーズンはいずれも少なくとも157試合に出場している。惚れ込む要素はたくさんある。

1巡目 全体10位 Ian Kinsler 2B (Brandon Funston Alt.)

聞かれる前に答えておくけど、ここでRyan Howardを指名することもよく考えた。でもこのチームの指名位置なら2巡目でもMark Teixeira、Lance Berkman、Prince Fielderといった一塁を守ることが出来る一流の強打者を獲得することが出来る。だから敢えてより層が薄いポジションでの貴重なプレイヤーを獲得した。過去158試合におけるKinslerの成績は打率.317/23本/89打点/136得点/33盗塁だ。僕はこの成績を、3順前に指名されたGrady Sizemoreの08年の成績よりも上と評価する。もちろんKinslerの問題点は、この158試合は怪我によって過去2シーズンに渡って記録されたものであり、過去3シーズンにおいて彼はまだ130試合以上出場を記録したことがない。とは言うものの、昨シーズンに苦しめられたのはヘルニアだ。そこまで慢性的に頻発することを心配する必要があるようなものでもない。26歳の彼は、これから最盛期を迎えるところだ。僕はこの可能性に賭けることを厭わない。そしてその結果Kinslerを130試合に出場させ、他の劣っている二塁手で30試合を戦うこととなっても、そんなに落ち込むようなことにはならない。

1巡目 全体11位 Jimmy Rollins SS (Scott Pianowski)

NL東地区の3人の遊撃手には皆高い値札が付いているが、いつも通りその中でもっともお買い得なのはRollinsだ。この層の薄いポジションにおける4ツールプレイヤーを獲得できたことに満足しているし、球場と昨季のBB/K(四球/三振率)の向上を考慮すれば、打率においても貢献してくれる可能性は十分にある。普段ならば30歳を超えた選手がアグレッシブに盗塁を狙っていき続けてくれるかを心配するものだが、Rollinsは年齢と共に盗塁技術も上げてきている。過去2シーズンにおいて企画した97盗塁のうち88回が成功した。彼の獲得を申し込むよ。

1巡目 全体12位 Mark Teixeira 1B (Scott Pianowski Alt.)

ヤンキースがCarl PavanoやJaret Wrightに大金を投げうってた頃の方が面白かったと思わないかい?Teixeiraは欠点のないプレイヤーで、ファンタジースポーツにおいては盗塁以外の全てで貢献をしてくれる怪我に強く、賢く、我慢強い強打者だ。打順が早く回ってくる可能性があり、投手陣もそれほど良くないALへの完全復帰を安く見積もってはいけない。Teixはまだ30歳を迎えるにはあと1年残っており、彼のベストなシーズンというのはまだこれからだろう。僕は今年がそうなると賭けてみるよ。

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