戦略：ドラフトのヒント集その2

Yahoo! Sportsに寄稿するファンタジー・スポーツのアナリストであるScott Pianowski氏によって2009年2月27日に投稿された記事です。(原文)

---------------------------------------------------------------------------------

１．Sleeperや狙っている選手の獲得を急ぎすぎるな

ドラフトの日に積極的に獲得を狙っていく選手のリストを作るのは一つの手だけど、そこに載っている選手達を適正(もしくは割安)なドラフト順位で獲得しないのだとしたら、ドラフトのそもそもの目的というのを無為にしてしまっている。ADP(*=Average Draft Position. 平均ドラフト順位。ある選手が平均的にドラフト全体の何位で指名されているのかという指標。)は選手の価値を見極めるのに重要な情報を提供してくれる。獲得にやっきになって、付いている値札より高い代金を支払う理由なんてどこにもないんだ。もちろん、欲しい選手を全部獲得することなんて出来ないことだろう。でもそれが人生というものなんだってことに、もう気が付いているはずだよね。感情的な行動に走らずに、選手の山の中から価値のある掘り出し物を見つけ続けていけば、必要なものを得られることになるさ。

２．他のマネージャーの選手獲得状況を把握せよ

自分とドラフト順位が近いマネージャーの選手獲得状況を考慮するというのは特に重要だ。どのポジションはもう埋まっている？どこが層が薄い？全てのドラフト指名は、リーグ全体・そしてあなたのドラフト順位の近辺のマネージャーが使用しているポジション指名のパターンに少なからず関連してくるものとなるはずだ。

３．選手の価値が第一。バランスのことを考えるのはそれから

ドラフト当日の最大の目標は、対価に見合った最高の成果を挙げるということになる。バランスについては後で考えれば良い。ドラフトの上位3分の1あるいは半分の指名枠は、ポジションを埋めることに固執して使うべきではない。

４．予算に見合ったクローザー達を狙え

僕が思うにいつの日か皆がドラフト上位4分の1か半分を使って全てのクローザーを獲得し切ってしまうという時がきっと来ることだろう。そうなったらこの戦術を変更しなければならない。でもその日が来るまでは、ドラフト中盤に入ってからも見栄えはしないがセーブ数は稼いでくれる働きバチ達を獲得できると自信を持って、抑え役の獲得に関してはこれまで通りケチでいよう。そしてシーズン途中でクローザー交代がポツポツと現れ始めた時には、他の誰よりも早くそれを獲得するんだ。他の皆には大金を払わせてMariano RiveraやBrad Lidgeを獲得させて、僕はMatt LindstromやBrandon Lyon、Brian Wilsonといった選手達をスズメの涙ほどの価格で手に入れるのさ。

５．一つの作戦に囚われ過ぎるな

ドラフト開始前に5巡目・10巡目・17巡目に何をしようかと予め考えておくというのは悪いことじゃない。でもお願いだから実際にその順番が回ってきた時に、もう一度周囲の状況を確認してくれ。ドラフトの戦略というのは全て鉛筆で書かれているべきだ。ペンではなくね。

６．他人を困らせるためではなく、自分のチームを良くするためにドラフトせよ

ファンタジースポーツ好きの中にはどうしても我慢ができなくて、自分のライバルチームが狙っているであろう選手を獲得するのを阻止するためだけに、自チームの選手獲得の進行度合いを粉みじんにしてしまってまで本来必要のない選手を獲得する人達もいる。そのときは一時の快楽に酔いしれられるかもしれないが、後でそれによって受けた被害と、不完全に終わってしまった自チームの構成に直面したときは違った感情が湧いてくるかもしれない。

７．ルーキーの法則

リーグの参加者が知識を持っていれば持っているほど、皆こぞって期待のルーキーの獲得にやっきになりすぎてしまうという傾向が出てくる。誰しもが自分はスカウトなんだと思ってしまうんだ。もし誰かがMatt Wietersを4巡目に獲得したいのならば(僕がやったMock Draftで実際に誰かがしたようにね)、道を譲ってその人にはひたすら爆進してもらえばいいさ。