2009年3月5日木曜日

エキスパートによるMock Draft(2順目)


2巡目1位 全体13位 Tim Lincecum SP (Scott Pianowski Alt.)

この僕らが愛する"ごっこ遊び"においてLincecumは瞬く間に評価が二極に分かれる選手になってきている。彼の登板数の多さやイニング数が急激に増加したことに悲鳴を上げる人もいれば、彼は単純に才能あふれる変人で、今後も物理法則や一般的に信じられている投手の調整方法の原則を捻じ曲げて活躍し続けると考えている人もいる。(Lincecumは登板後にアイシングをしないが、一度も先発ローテーションから外れたことがない。) 普段の僕は投手をこんなに早くドラフトするタイプではないんだけれど、もしもLincecumがほんの少しでも去年より良くなるのだとしたら(昨季の彼は後半の方が成績が良かったのも忘れてはいけない)、300奪三振は夢物語ではない。時にはいちかばちかのリスクのある指名をして「この賭けに勝てればリーグ優勝の可能性がある」と表明することも大事なんだ。僕はこのMock Draftで勝利することに全力を注いでいる。Tim Lincecumをチームのエースとして、ね。

1B Mark Teixeira
SP Tim Lincecum

2巡目2位 全体14位 Ryan Howard 1B (Scott Pianowski)

昨季の彼が時折全くもってどうすればいいのか見失った状態になっていたということも忘れてはならない。9月に月間打率.352を記録したが、そのおかげで最終的な打率が.251になっただけだった。相変わらず左投手相手に苦戦し続けているし、昨年は打球に占めるゴロの割合が急上昇してしまった。(皆Howardには大して内野安打は期待できないということには同意してくれるだろう。) つまるところ、低打率のリスクがあり、盗塁は考えられない選手であり、またそもそも一塁というのは埋めるのが難しくないポジションである。でも過去3シーズンにおける彼の153本塁打431打点と303得点を眺め見て、フィラデルフィアの小さな球場のことを考え出すと、「そんなことはどうでもいいから彼を俺のチームに入れてくれ」ってあなたは言い出すのさ。

1B Ryan Howard
SS Jimmy Rollins

2巡目3位 全体15位 Chase Utley 2B (Brandon Funston Alt.)

二塁手を二人も用意するというのは甘やかしすぎているように見えるかもしれない。でもMI(*=Middle Infielder. 二塁手と遊撃手のどちらでも起用できる。)というポジションは、他のどこのポジションにも負けないくらい重要なんだ。Yahooの初期設定ではMIとCI(*=Corner Infielder. 一塁手と三塁手のどちらでも起用できる。)が使われていないことは知っているけど、僕はMIとCIを使わないリーグ設定ではプレイすることがない。だから今回もMIがあるという仮定の基にドラフトをしている。(このMock DraftにおいてはUtilityの枠に彼を入れておく。) 仮想MIポジションを一流のプレイヤーで埋めるということは、僕がEdgar Renteriaのような選手達から解き放たれたということを意味する。Utleyがこのドラフト順位まで落ちてきたのは当然臀部の手術の影響を懸念してのものだろうけど、リハビリの報告は今のところ良好だし、本人も開幕には間に合うと信じている。でももし10試合や20試合を欠場することになったとしても、過去数年においてすでに彼は打率.300/25本塁打/100打点/100得点/10盗塁を達成する可能性が高いってことが証明されているんだ。

2B Ian Kinsler
Util Chase Utley

2巡目4位 全体16位 Evan Longoria 3B (Brandon Funston)

昨シーズンリーグ全体で12番目に三振率が高かった(27.2%)23歳の選手を2巡目で指名することに懐疑的になる人もいることだろう。でもLongoriaはメジャーで迎えた最初のシーズンの最後の100試合で打率.279/28本塁打/78打点を記録した。(プレイオフの16試合も含まれている。) 40本塁打を記録する可能性を秘めており、マイナーと大学で残してきた成績を見る限り、打席で何か上手くいかなくなってきたときはすぐに修正をするという能力も持っている。この指名によってこのチームは、今季それほど多く存在しない三塁で起用できるエリート選手を2人手に入れたことになる。

1B Miguel Cabrera
3B Evan Longoria

2巡目5位 全体17位 B.J.Upton OF (Matt Romig Alt.)

プレイオフで見せた爆発的なパワーは、150試合に換算すると65本塁打ということになる。素晴らしい成績だが、もちろんそれを期待してここで指名をしているわけではない。でもオフシーズンの肩の手術を終え、スピードに適応してくれば、2007年シーズンのようなパワーを取り戻すことはできるはずだ。最初の2人の指名が両方外野手となってしまったことは喜ばしいことではないが、どこかで数字を稼がなければならないし、彼は30本塁打/50盗塁の可能性は十分にある。レイズは好調を持続し続けるだろう。

OF Josh Hamilton, B.J.Upton

2巡目6位 全体18位 Johan Santana SP (Matt Romig)

5年連続で少なくとも33試合先発、15勝、200奪三振を記録している。そして全く衰えを見せていない。NLで迎えた初めてのシーズンの後半戦では、8勝0敗/防御率2.17/WHIP1.10という素晴らしい成績を残した。こんな数字を確実に加える機会があるのなら、それを取るべきだ。

OF Grady Sizemore
SP Johan Santana

2巡目7位 全体19位 Prince Fielder 1B (Andy Behrens Alt.)

ここまでで既にポジションの層の薄さについての様々な主張があった。素晴らしい。とても専門家的だ。でも僕は数字を積み重ねていくことに主眼を置いている。MIではなくね。それにMixedリーグ(*Mixed LeagueはAL・NL関係なくMLB全体から選手を選べるリーグ。AL Only League、NL Only Leagueに対する言葉。)においては上から12番目の遊撃手や二塁手もそこまで酷いってわけじゃない。45本塁打/120打点を記録する現実的な可能性がある選手というのはそうそういない。FielderとBraunを獲得したことで、このチームにはすでに二人もそういった選手がいることになる。彼の今後を心配することは自由だけど、25歳となるシーズンを迎える彼を今は好まざるを得ないだろう。彼は23歳にして打率.288/50本塁打/119打点/109得点を記録している。

1B Prince Fielder
OF Ryan Braun

2巡目8位 全体20位 Carlos Beltran OF (Andy Behrens)

僕はFielderとWrightとセットにしたかった。だからその計画を失敗に終わらせてしまった時に、チャットでちょっと後悔するようなことを数回発言してから、1分30秒をフルに使って指名した。このドラフトにおける4番目のメッツの選手をどうしても指名したかったというわけではないが、Beltranの盗塁への意識の高さと(08年は25盗塁、07年は23)、最近の得点と打点の高さ(昨季は116得点/112打点)が魅力的だったからだ。ここではAlfonso SorianoとLance Berkmanの指名も真剣に考えた。Beltranと同じように彼らも4ツールプレイヤー(*5v5 Rotoにおける5ツールプレイヤーとはもちろん打率/本塁打/打点/得点/盗塁の全てが高い選手のこと。)で、最近において40本塁打を記録したことがある選手達だ。

3B David Wright
OF Carlos Beltran

2巡目9位 全体21位 Manny Ramirez OF (Brad Evans Alt.)

この野球における精神的な漂流者は、まだチームが決まっていないという現状と脳の働きの疑わしさを考慮に入れれば、2巡目で指名するのはどうかという評価も出てくるだろう。この経済危機の最中に小国の国内総生産額にも値する大金のオファーを瞬き一つもせずに拒否するなんて、誰から見たって受け入れがたい行動だと解釈される。でもファンタジーの世界における価値観を基準にすれば、マニー劇団は最高峰の入場料を支払うのに値する。昨季ドジャースでの53試合における彼は、打率.396/17本塁打/53打点を記録するワンマンアーミーだった。単純に言えば、もし彼が冥王星のPetCoパークでプレイすることになったとしても、打撃成績を荒稼ぎすることだろう。将来殿堂入りが間違いないこの選手は、例えどこでプレイすることになったとしても、野球における最高峰の攻撃的な脅威の一人だ。36歳にあってなお、打率.310/35本塁打/120打点/100得点あたりの成績が妥当な賭けである。もし彼がどこかのチームと契約をしたら、この位置で指名をすることは難しくなってくることだろう。

SS Jose Reyes
OF Manny Ramirez

2巡目10位 全体22位 Lance Berkman (Brad Evans)

歴史に残るような快進撃でスタートを切った後は、密猟者達によって捕らえられ、Big Puma(*愛称)はオールスター後は打率.259にたったの7本塁打/33打点と酷く成績を下げることとなってしまった。強打の小人Ben Zobrist(オールスター後144打席で9本塁打)にすらパワーで負けたという結果だ。でも去年後半の大失速を忘れてしまえば、最終成績はキャリア通産の平均値と同じくらいのところに収まった。Berkmanは議論の余地なしに最も安定した年度成績を誇る打者の一人だ。昨季114得点と驚くべきことに18盗塁という2つのカテゴリーでキャリア最高を記録した彼は、今季も打率.300/30本塁打/110打点/100得点/10盗塁あたりの成績を残すと信頼を寄せることが出来る。このリーグがCIを使っていると仮定すると、PujolsとBerkmanのコンビはチームの基礎としては垂涎ものだ。

1B Albert Pujols
Util Lance Berkman

2巡目11位 全体23位 Dustin Pedroia (Chris Liss Alt.)

24歳にして打率.326/出塁率.376/長打率.493/17本塁打/20盗塁/118得点を記録した選手のどこに好きにならない要素があるんだい?彼が23歳の一昨年のシーズンで長打率が.041低かったことを除けばほぼ同様の割合の成績を残していたことを考慮すれば、昨年の成績はまぐれではないと分かる。長打率の伸びも20台前半の選手では自然な成長だ。Pedroiaの後ろには豪華なクリーンアップが揃っているし、ああそうだ、彼はMIのポジションを埋めてくれる。

2B Dustin Pedroia
3B Alex Rodriguez

2巡目12位 全体24位 Carlos Lee (Chris Liss)

これは何とも面白みのない選択だ。でもどれだけ面白みがなくても35本塁打と打率.300、少しの盗塁が付いてくるのならば問題はない。Leeは昨年キャリアで最高の年を迎えていたが、小指の怪我によってシーズンが途中で終わってしまった。Leeの長所といえば、三振が少なく四球も少ないことだ。つまり彼が打席に登場すればほぼ毎回どこかに打球が飛んでいくという結果に終わる。打率の向上に貢献しているし(三振は自動的にアウトだが、打球は飛ぶ場所によってチャンスがある)、四球で歩くという結果が少ないというのも本塁打と打点の向上に貢献している。四球を選ぶというのは現実の野球においては素晴らしいことだが、ファンタジーベースボールの世界においてはバットを確実にボールに当ててくれる選手の方が欲しいことだろう。

SS Hanley Ramirez
OF Carlos Lee

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