2009年3月8日日曜日

エキスパートによるMock Draft(4巡目)


4巡目1位 全体37位 Matt Kemp OF (Scott Pianowski Alt.)

この選手はまさに今発展途上にある5カテゴリープレイヤーで、まだ全盛期を迎えてはいない。もう少し三振率を抑えて、四球を選ぶようになって欲しいとは思うだろうが、他にはどこに好きになれない点があるだろうか?他のカテゴリーを犠牲にせずに30~40盗塁が出来る選手を獲得できるというのは幸運なことで、Joe Torreはこういった選手を積極的に走らせる監督でもある。

1B Mark Teixeira
OF Nick Markakis, Matt Kemp
SP Tim Lincecum

4巡目2位 全体38位 Adrian Gonzalez 1B (Scott Pianowski)

この段階ではまだポジション枠の空き具合に関してはあまり心配しすぎないことにする。安定して打率.280/100得点/30本塁打/100打点を記録できるGonzalezのようなプレイヤーを自由に獲得できる段階ではね。近い将来に彼はペトコパークの呪縛から解き放たれてどこか別の都市でMVPを獲得することだろう。それまでは、僕は球場の不利という税金を払ってでも、毎春安売りで出てくるGonzalezを獲得することにする。何だって?投手を獲れって?まだ投手のポジションには十分優秀な選手達が残っているのさ。仮に次の20指名順で他のチームが投手を指名しまくったとしてもね。

1B Ryan Howard
3B Aramis Ramirez
SS Jimmy Rollins
Util Adrian Gonzalez

4巡目3位 全体39位 Brandon Webb SP (Brandon Funston Alt.)

233投球回/19勝/185奪三振/防御率3.13/WHIP 1.17。これがWebbが過去3シーズンで残してきた成績の平均値だ。彼は他のどの一流先発投手にも負けないくらい確実に成功を収める投手だ。一流のシンカーと優秀な制球力が被本塁打数の抑制に貢献しており、過去3シーズンのいずれにおいても15本より多く本塁打を打たれたことはない。これらの要素が彼を世界最高峰の安定感を誇る投手に仕立て上げた。彼の生涯成績である197先発のうち実に67%となる132回がQSである。

2B Ian Kinsler
OF Jason Bay
Util Chase Utley
SP Brandon Webb

4巡目4位 全体40位 Cole Hamels SP (Brandon Funston)

もちろん、ミサイル発射台とも言える彼のチームのホーム球場が、Hamelsを指名するのを一瞬躊躇させるのは自然なことだ。でも過去2シーズンのいずれも彼のシチズンズ・バンク・パークにおける防御率は3.25以下を記録しており、大した問題ではない。まだたった25歳の彼は昨シーズン防御率、奪三振、そしてWHIPでリーグ11位以内の成績を残した。ほとんど全てのカテゴリーで過去3シーズンのいずれも成長を見せてきており、4勝0敗防御率1.80を記録したプレイオフでの活躍は、彼が今年も成績をもう一段階上のレベルへと上げてくることの明確な予兆と言える。

1B Miguel Cabrera
3B Evan Longoria
OF Carl Crawford
SP Cole Hamels

4巡目5位 全体41位 Kevin Youkilis 3B/1B (Matt Romig Alt.)

ヤンキースとレッドソックスの選手はドラフト時に過剰評価されるというのが常識となっているが、彼の一般人のような顔と一般的ではないバッティングスタンスに他のオーナー達は怖気をなしたのか、今回僕はYoukを適正な価格で獲得することが出来た。否定派の人たちは昨年の彼の本塁打の上昇を例外的なものだと指摘するだろうが、本塁打と打点、打率はここ3年上昇を続けてきており、今季の彼に90~100得点が期待できるというのは妥当な予想だ。去年の成績から20~25本塁打と90~100打点に下方修正したとしても、非常に貢献度の高い2つのポジションを守れる4カテゴリープレイヤーとなる。

2B Brian Roberts
3B Kevin Youkilis
OF Josh Hamilton, B.J. Upton

4巡目6位 全体42位 Alex Rios OF (Matt Romig)

これは「どんな良い結果が出るのかわからない」という点でちょっと楽しい指名だ。最初の111試合でたった一打席しか本塁打を打てなかった初年度のRiosか、それより24倍の本塁打を記録した2007年版のRiosか、はたまた40盗塁をも狙える脅威となってきた2008年版のRiosとなるか。66試合で打率3割ちょうど、11本塁打に9盗塁を記録した去年のオールスター後のRiosは、後者2つをちょっとずつ混ぜ合わせたようだった。だから30本塁打と30盗塁のどちらを予測しておけばいいのか僕にはよく分からない。(両方?) とにかく4カテゴリーに渡って何か良いものをもたらしてくれるという不確定さと今回は手を結ぶことにする。

OF Grady Sizemore, Alex Rios
SP Johan Santana, CC Sabathia

4巡目7位 全体43位 Vladimir Guerrero OF (Andy Behrens Alt.)

膝の手術の後でもあるし、盗塁は全く期待できない。それでもVladは33歳となる今季を4カテゴリープレイヤーとして迎える。過去に9回100打点以上のシーズンを記録している彼の通産打率は、現役で4番目に高い.323だ。それに今季の彼は契約延長のためにプレイすることともなる。僕は3巡目でSabathiaの指名をパスしてから、この4巡目ではJake PeavyとRoy Halladayをパスすることにした。簡単な決断ではなかった。でもMixedリーグのフォーマットでは、ドラフト100~150位ほどで指名される先発投手の中にもたくさん面白い選手はいる。だから最初の数巡ではまず可能な限り最高の打者たちを集めるというのが作戦だ。投手はもう少し待たせても大丈夫だろう。だが盗塁はおそらくそうではない。次の5巡目ではそこを狙うこととする。

1B Prince Fielder
2B Brandon Phillips
OF Ryan Braun, Vladimir Guerrero

4巡目8位 全体44位 Jake Peavy SP (Andy Behrens)

ここでの選択肢はPeavyとDavid Ortizだった。ここでもしもPapiをドラフトしていたとしたら、このチームはQuentinに加えてさらにもう一人手首の心配をしなければいけない選手を追加してしまうことになる。だから、ここではPeavyを指名した。もちろん彼はまだトレードされる可能性があるし、今現在と同じくらい投手有利な環境に移るということはそうそうないだろう。でもどこに行ったとしても、彼の素晴らしい奪三振数は変わらない。完全に安心な先発投手なんてものは存在しないので、次に投手を指名するのはもう数巡待つこととする。5巡目では20本塁打/20盗塁を達成できるような選手に狙いをつけていく。

3B David Wright
OF Carlos Beltran, Carlos Quentin
SP Jake Peavy

4巡目9位  全体45位 David Ortiz Util (Brad Evans Alt.)

現在も継続中の手首の負傷が主な要因となって、Ortizは08年の大半をもがき苦しんだ。オールスター後にMan-Ram(*=Manny Ramirez)をドジャーズに失ったことは事態をより困難なものとしたが、33歳のBig Papiにはまだ十分な力が残されている。Ortizはカレンダーが09年を告げる前に自ら100%の体調に戻ったことを宣言しており、キャンプが始まる頃には全力でプレイできる見通しだ。もちろん50本塁打を放つシーズンはもう過去のものだし、彼はUtil枠でしか起用ができない選手だ。だが35~40本塁打というのは「あり得る」というより「有望」である。数字を急激に落としたものの、総合的な成績は未だ十分なものを誇っている。大きな故障を抱えることとならなければ、彼の成績は打率.290/35本塁打/115打点/110得点というAdrian Gonzalezのものと遜色ないものとなるはずである。このチームにおいてPapiとMannyのコンビが再結成。僕には最高に気持ちが良いことだ。

1B Justin Morneau
SS Jose Reyes
OF Manny Ramirez
Util David Ortiz

4巡目10位 全体46位 Jacoby Ellsbury OF (Brad Evans)

長打力はすでに十分揃っているので、ここで僕は超一流のスピードを探し求めた。Ellsburyはまさにそれが特徴の選手だ。鳴り物入りで登場したこの期待の新人は、メジャーでの最初のシーズンとなった昨季、驚くべき結果を残した。50盗塁を記録し、98得点を積み重ね、554打席で打率.280という十分な数字を残した。打点を無視すれば、彼はCarl Crawfordの廉価版だ。今季もボストンの主要な得点役となるこの25歳の外野手は、昨年の89%という優秀なコンタクト率を考慮に入れると、今季は3割を狙える位置に付けることだろう。ここまでの4巡で出来上がったチームをご覧頂きたい。僕はFunstonの未亡人が夫を亡くした歓喜の絶頂にいる時にイェーガーマイスターでも一杯やっていることだろうね。

1B Albert Pujols
OF Matt Holliday, Jacoby Ellsbury
Util Lance Berkman

4巡目11位 全体47位 Curtis Granderson OF (Chris Liss Alt.)

昨シーズン見かけ上の数値は落ちることとなったが、実際のところGrandersonは大きな成長を見せてくれた。彼は四球率を大幅に上げ、三振率を大幅に下げている。打率を2分2厘も落とすこととなったのは、不運によるところが大きい。彼のBABIPは.362から.317にダウンした。三振数の低下とBABIPが中央値へと戻っていくことを考えると、今季は.290以上の打率となる可能性が高い。それに25本塁打の長打力(昨季の彼は141試合の出場で22本を放った)と優秀なスピード(シーズンをフルに通してプレイすれば15盗塁というのが最低値となることだろう)をプラスして考えれば、4巡目の最後まで残っているというのは大安売りだ。

2B Dustin Pedroia
3B Alex Rodriguez
OF Alfonso Soriano, Curtis Granderson

4巡目12位 全体48位 Roy Halladay SP (Chris Liss)

まだ残っている投手ではおそらく最も堅実な選択だろう。Halladayは、とんでもない投球数や肩の消耗を起こすことなくイニング数を積み重ねていくことが出来る、非常に効率的な投手だ。昨年はそれに加えて奪三振率が大幅に上昇し(5.54から7.54へ)、これまで通り四球を簡単に与えるということはほぼ全くなかった。(三振と四球の割合は206:39。) Halladayは飛球を打たせないことにも優れており、2003年以来20被本塁打を許したシーズンはない。これは昨年246イニングを投げたにも関わらず、である。チームの所属地区を危惧する人もいることだろうが、レッドソックス/ヤンキーズ/レイズが揃って好調だった昨季も問題なく成績を残している。ブルー・ジェイズの2009年の見通しがとても暗く見えるのは主に先発投手陣の層の薄さが問題であり、それはHalladayの成績には何の影響も及ぼさないものである。

SS Hanley Ramirez
OF Carlos Lee, Ichiro Suzuki
SP Roy Halladay

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