2009年3月15日日曜日

ポジション別分析:先発投手

暫定アップ

ファンタジーにおいて投手を獲得する方法は決まりきっているかのように振舞うのは止めよう。それどころか、こと投手の獲得に関しては最上の方法なんていうものが存在しないのだから。投手獲得に関しては誰もが違った傾向を持っている。

最初の数巡では先発投手を全く指名せずに、中盤で指名できるスターの卵でローテーションを組むプレイヤーもいる。ドラフトの最後の最後まで投手を指名を待って、安くて何か特定のカテゴリーに秀でた投手を獲得するというプレイヤーも存在する。一人だけ一流の先発投手を獲得して、他の周りの投手はドラフトの終盤での指名やFA選手の獲得で埋めるという人もいる。

もしもあなたが一般的な設定のH2Hリーグに所属しているのなら、少なくとも1人のプレイヤーは一年を通して先発投手をStreamし続け、対戦相手を勝利数と奪三振数で圧倒してくることだろう。(*=Streamingとは、毎日毎日未所属として余っている選手の中から、その日に先発予定の投手を獲得し続けていくという戦略。とにかく集計されるイニング数を増やして、単純に足し算で計算される勝利数と奪三振数で相手を上回ろうという作戦。登板させる投手の格はほぼ問われないため、ドラフトでは他のポジションに全力を注ぎ込むことが出来る。投手を獲っては放出、獲っては放出を繰り返す様が絶え間ない川の流れに例えられてStreamingという名が付いた。H2Hでは出場試合数/イニング数に上限が存在しないため、相手より圧倒的に多くのイニングをカウントさせることで、どれだけレベルの低い投手揃いでも勝利数と奪三振数で相手を上回れる可能性が高くなる。) または、誰かが可能な限り根こそぎ一流の先発投手をかき集めて、市場を荒らして投手カテゴリーで圧倒するかもしれない。もしくは最小イニング数の設定がない(*=H2Hには一般的に一週間で投げなければならない最小イニング数が設定されている。救援投手などをほんの数イニングだけ投げさせて、圧倒的な防御率とERAを残した時点でもうその週は登板させるのを止めてしまうという戦略を防ぐためである。)リーグに所属しているのならば、数人(可能であれば一人)の救援投手を戦略的に使って結果を挙げることも可能である。

もちろんこれらの他にも成功をもたらしてくれる作戦はある。もしあなたのリーグの設定がこういったような戦術を許す設定となっているのならば、それがどれだけ巧妙なものでも、秩序を乱すものでも、リスクの高いものでも、ルールに則ったフェアな行為として誰かはその戦術をやってくる。成功の可能性は様々な要素によって決まってくる。どれだけ真剣にチームのマネージメントに力を注いでいるかというのは、重要な要素である。

例え投手のカテゴリーはどう扱おうと決めたとしても、ドラフトの前に確固たる戦略を持っているというのはかなり大切なことだ。必要ならば、Yahoo!のMock Draftを数回やってみるといい。ここはまさに実験場であり、リスク全く無しに思いつくままに作戦を立てることのできる場だ。だけど真剣なリーグのドラフトにおいては、ドラフト15巡目を迎えるまでどういった戦略でいくか(Steamをする。何か1つのカテゴリーを無視する、など。)を決めずにいるというのは愚かなことだ。もしもそんな状況になってしまったとしたら、それまでの指名が最終的な方針からズレてしまったものになっているということになりがちだ。

もちろん指名に関して何か特別な条件を課さずに、ところどころで投手を指名し、バランスの取れたチームを作るという正攻法でいってももちろん何ら問題はない。もしそれがあなたのやり方だというのならば、他のプレイヤー達が投手をどう評価する傾向にあるのかを知る必要がある。一般的なYahoo!のドラフトにおいては、最初の2巡で指名される先発投手はJohan Santana(ADP 17.9)とTim Lincecum(19.1)のたった2人だけだ。07年においても全く同じ状況だったが、指名される投手はSantanaとJake Peavyだった。今年のドラフトでは、5巡目までに指名されていく先発投手は8人だけである。9巡目においても上層(あなたがRaysの二大エースをどう評価しているかによって、どれだけ上層かという概念は変わってくるが)に位置する先発投手を指名することが出来る。Scott KazmirのADPは96.8で、James Shieldsは97.3である。

つまり、僕らは先発投手に高すぎる値段を払う傾向はないということがわかる。オークションで選手を獲得するリーグにおいては、エキスパート達は野手と投手でおよそ7対3の割合で予算を割り振るのをよく推奨している。この割合は先発投手の持つ成績予測の難しさと、怪我への弱さというリスクが考慮に入れられた結果だ。また、投手には5カテゴリープレイヤーは存在しておらず、ドラフト上位で指名されるが平均以下の成績を残す選手や、ドラフトでは指名すらされなかった選手がとんでもない好成績を残したりすること(昨年のCliff Leeなど)が多いというのも理由の一つである。

下にあげる階層分けを見る前に、面白そうなプロスペクト選手は大抵第5階層の下の方か第6階層の上の方にまとめて入れてあるということに留意しておいて欲しい。まだ、Ervin Santana(肘)とMax Scherzer(肩)はどちらも価値を落としかねない故障を抱えていて様子見が必須であるということにも気をつけて欲しい。Johan Santanaの肘の張りはどうやらそれほど大したことがなさそうだ。

★★★★★
Tim Lincecum
Johan Santana

★★★★☆
CC Sabathia
Cole Hamels
Brandon Webb
Roy Halladay
Jake Peavy
Dan Haren
Francisco Liriano
Josh Beckett
Chad Billingsley
Felix Hernandez
Scott Kazmir
Roy Oswalt
John Lackey
James Shields

★★★☆☆
Ervin Santana
A.J. Burnett
Matt Cain
Scott Baker
Javier Vazquez
Cliff Lee
Edinson Volquez
Jon Lester
Zack Greinke
Justin Verlander
Joba Chamberlain
Adam Wainwright
Ricky Nolasco
Daisuke Matsuzaka
Yovani Gallardo
Matt Garza
Rich Harden
Carlos Zambrano
Ryan Dempster
Josh Johnson
Chris Young
Erik Bedard
Kevin Slowey
Derek Lowe
David Price
Max Scherzer
John Danks
Ted Lilly

★★☆☆☆
Aaron Harang
Brett Myers
Clayton Kershaw
Jered Weaver
Johnny Cueto
Ubaldo Jimenez
Randy Johnson
Jair Jurrjens
Mike Pelfrey
John Maine
Chien-Ming Wang
Hiroki Kuroda
Gavin Floyd
Wandy Rodriguez
Gil Meche
Chris Volstad
Justin Duchscherer
Manny Parra
Oliver Perez
Jonathan Sanchez
Brandon Morrow
Mark Buehrle
Fausto Carmona
Chris Carpenter
Andy Pettitte

★☆☆☆☆
Kenshin Kawakami
Paul Maholm
Hong-Chih Kuo
John Smoltz
Ian Snell
Jesse Litsch
Jeremy Guthrie
Brad Penny
Joe Saunders
Sean Marshall
Anibal Sanchez
Armando Galarraga
Randy Wolf
Anthony Reyes
Joe Blanton
Todd Wellemeyer
Koji Uehara
Kyle Lohse,
Dave Bush
Jeremy Bonderman
Sean Gallagher
Ben Sheets
Neftali Feliz
Trevor Cahill
Tommy Hanson
Carlos Carrasco
Rick Porcello

☆☆☆☆☆
James McDonald
Dave Huff
Wade Davis
Brett Anderson
Derek Holland
Chris Tillman
Jordan Zimmerman
Nick Adenhart
Jamie Moyer
John Lannan
Aaron Cook
Dana Eveland
Tim Wakefield
Kevin Millwood
Barry Zito
Braden Looper
Phil Hughes
Scott Olsen
Jon Garland
Andrew Miller
Clay Buchholz
Bartolo Colon
Jeff Niemann
Yusmeiro Petit
Brandon McCarthy
Daniel Cabrera
Micah Owings
Nick Blackburn
Glen Perkins
Tom Gorzelanny
Luke Hochevar
Gio Gonzalez
Pedro Martinez

[先発投手:総合上位5選手]

Brandon Funston
1.Tim Lincecum
2.Johan Santana
3.CC Sabathia
4.Brandon Webb
5.Cole Hamels

Andy Behrens
1.Johan Santana
2.Tim Lincecum
3.CC Sabathia
4.Cole Hamels
5.Brandon Webb

Brad Evans
1.Tim Lincecum
2.Johan Santana
3.CC Sabathia
4.Brandon Webb
5.Cole Hamels

Scott Pianowski
1.Tim Lincecum
2.Johan Santana
3.Brandon Webb
4.Cole Hamels
5.CC Sabathia

[先発投手:過小評価上位5選手]

Brandon Funston
1.Erik Bedard
2.Hiroki Kuroda
3.Chris Volstad
4.Fausto Carmona
5.Derek Lowe

Andy Behrens
1.Scott Baker
2.Kevin Slowey
3.John Danks
4.Javier Vazquez
5.Matt Garza

Brad Evans
1.Zack Greinke
2.Javier Vazquez
3.Yovani Gallardo
4.Gil Meche
5.Sean Marshall

Scott Pianowski
1.Javier Vazquez
2.Cliff Lee
3.Erik Bedard
4.Kevin Slowey
5.Derek Lowe

[先発投手:過大評価上位5選手]

Brandon Funston
1.Joba Chamberlain
2.Felix Hernandez
3.Justin Verlander
4.Brett Myers
5.Scott Olsen

Andy Behrens
1.Daisuke Matsuzaka
2.Carlos Zambrano
3.Chien-Ming Wang
4.Justin Duchscherer
5.Ervin Santana

Brad Evans
1.Daisuke Matsuzaka
2.Edinson Volquez
3.Johan Santana
4.Joba Chamberlain
5.Gavin Floyd

Scott Pianowski
1.David Price
2.Joba Chamberlain
3.Scott Kazmir
4.A.J. Burnett
5.Brett Myers

[先発投手:プロスペクト上位5選手]

Brandon Funston
1.David Price
2.Tommy Hanson
3.Trevor Cahill
4.Rick Porcello
5.James McDonald

Andy Behrens
1.David Price
2.Neftali Feliz
3.Trevor Cahill
4.Tommy Hanson
5.Rick Porcello

Brad Evans
1.David Price
2.Rick Porcello
3.Tommy Hanson
4.Derek Holland
5.David Huff

Scott Pianowski
1.David Price
2.Tommy Hanson
3.Trevor Cahill
4.Neftali Feliz
5.Madison Bumgarner

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