これはA-Rodの手術が決まる前に行われた分析だということにご注意下さい。(原文)
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今年の三塁手の市場は、2005年の米国の住宅市場に似た感じがある。薄く、ヒビが入ったベニア板のすぐ下には無数の有害物質が潜んでいる。表面上は全く問題がないように見えるが、中位の階層となると価格が高すぎる選手や期待値込みの指名がされている選手で溢れている。
それはつまりEdwin Encarnacionがまた打率.251を記録したら世界経済が崩壊してしまうということを意味するのだろうか?いや、違う。この比喩はどこまで行っても正しいというわけではなく、似ているというのは因果関係まで同じとなるという意味ではない。だが根本的な考え方は理解して頂けていれば幸いだ。三塁はファンタジー・リーグにおけて難しいポジションである。
ただ、それも一般的なドラフトの最初の一巡目だけを見る限りでは全く感じ取ることが出来ない。多くのMixedリーグで、最初に指名される6人の内の3人が三塁手だ。これらの3人の選手(David Wright、Alex Rodriguez、Miguel Cabrera)は全て素晴らしい打線の中でプレイする一流の打者達で、複数シーズンに渡って実力を証明してきている。Rodriguezのキャリア最高の年は薬物に汚染されていたことだろうし、Cabreraは来年は三塁手としては出場させることができなくなるだろうが、現時点ではこのポジションの最上層は3人の選手が占めている。
次の階層は1シーズンだけ素晴らしい成績の残したことのある選手達(Evan Longoria、Kevin Youkilis)と、ファンタジーの世界における価値がすでに最盛期を過ぎてしまった選手達(Chipper Jones、Aramis Ramirez)の混ぜ合わせである。誰一人として安売りというわけではない。LongoriaのMock Draft CentralにおけるADPは21.2位で、怪我に対する耐性と今季の成長がすでに織り込み済の価格となっている。これは少なくとも最初の数巡においては、危険な考え方だ。一般的に言って、最初の数巡においては、選手達がこれまで発揮した実績のない能力や数値に達することを期待して指名するべきではない。(これをCarl Crawfordの法則として考えてみるといい。まだ25本塁打を確実に打つと考えてドラフト指名している人達がいる。これは外野手の分析の時にまた話すが。)
5巡目が終わるまでには、3塁で出場可能な上位7選手はすでに指名されてしまっていることになる。もしまだこのポジションを埋めていないのだとしたら、Chris Davis対Garrett Atkinsのジレンマに直面することとなる。そしてどちらの選手に対しても6巡目の指名は早すぎると考えるのならば、7巡目でAubrey HuffやRyan Zimmermanを探るということになる。
そこまで来たら、もうただAlex Gordon(ADP 165.8)やAdrian Beltre(197.7)、Carlos Guillen(235.4)まで待とうという論理的な決断を下すこととなるかもしれない。ファンタジーにおいて、どこかのポジションで平均的な成績で妥協することを決めたのならば、少なくともドラフト最初の10巡で指名すべきではない。
有用な三塁手の不足はすぐに解決されるだろうと伝えたいところだが、このポジションにおける有力なプロスペクト選手たち(Mat Gamel、Dayan Viciedo、Brett Wallace)は、揃って守備の問題を抱えている。彼らがメジャーでも三塁手であり続けるかどうかは分からない。さらにはCabrera、Youkilis、Davisの三人が今季は一塁手として開幕を迎え、Guillenは左翼を守ることとなるのも付け加えておくべきであろう。ホット・コーナーは今現在すでに有力選手が不足しているポジションであり、来年はさらに悪くなる恐れもある。
★★★★★★
David Wright
Alex Rodriguez
Miguel Cabrera
★★★★★☆
Evan Longoria
Aramis Ramirez
Kevin Youkilis
Chipper Jones
★★★★☆☆
Chris Davis
Garret Atkins
Russell Martin
★★★☆☆☆
Ryan Zimmerman
Aubrey Huff
Chone Figgins
Adrian Beltre
Edwin Encarnacion
Alex Gordon
Carlos Guillen
Jorge Cantu
Mark Reynolds
★☆☆☆☆☆
Pablo Sandoval
Mark DeRosa
Mike Lowell
Melvin Mora
Kevin Kouzmanoff
Troy Glaus
Hank Blalock
Jed Lowrie
Ian Stewart
Ty Wigginton
Casey Blake
Chase Headley
Joe Crede
☆☆☆☆☆☆
Eric Chavez
Josh Fields
Mat Gamel
Felipe Lopez
Dayan Viciedo
Andy LaRoche
Bill Hall
Scott Rolen
Dallas McPherson
Blake Dewitt
Mark Teahen
Clint Barmes
Brett Wallace
Aaron Miles
Jeff Baker
Pedro Feliz
Russell Branyan
Ramon Vazquez
Nick Punto
Maicer Izturis
[三塁手:総合上位5選手]
Brandon Funston
1.Alex Rodriguez
民衆の目に晒されるというのはA-Rodにとって物珍しいことではない。
2.David Wright
一言でいって、非の打ちどころがない。
3.Miguel Cabrera
オールスター後は本塁打(21本)と打点(70)で一位だった。
4.Evan Longoria
プレイオフの成績も含めると510打席で33本塁打という初年度を終えた。
5.Aramis Ramirez
打率.290/30本塁打/100打点という成績を確実に獲得することが必要な時に指名する選手。
Andy Behrens
1.Alex Rodriguez
彼の肉体が自然に育てたものではないとしても、A-Rodは11年連続で100得点/35本塁打/100打点を記録してきているプレイヤーだ。
2.David Wright
5カテゴリーを備えたスタープレイヤーで、素晴らしい打線の3番を打つこととなる。
3.Miguel Cabrera
彼はALの本塁打王となったが、それでもいくらかのファンタジー・オーナーを失望させることとなった。それだけ凄い選手という証である。
4.Evan Longoria
選手は好きだがADPは嫌いという状況は起こりうる。
5.Aramis Ramirez
6年連続で25本塁打/90打点。NLで最高の得点能力を誇る打線の中核を打つ。
Brad Evans
1.Alex Rodriguez
ハリウッド映画のようなスキャンダルと薬物を注射する従兄弟に囲まれながらも、彼はまだ打撃成績に関しては化け物だ。
2.David Wright
Erin Andrewsによる映画の噂は根も葉もないものだとわかったが、Wrightは変わらず複数カテゴリーで活躍する一流選手だ。
3.Miguel Cabrera
Ho HosとDing Dongsを好んで食べるMiggyは40本塁打/130打点が見えかけている。
4.Evan Longoria
素晴らしいルーキーシーズンは、これから待っている事の予告編でしかない。35~40本塁打/110打点は不可能ではない。
5.Aramis Ramirez
チャンスに強い打者の代表格は、安定感のある選手の代表格でもある。過去6シーズンのうち5回において少なくとも25本塁打と100打点以上を記録した。
Scott Pianowski
1.David Wright
おかしなことじゃないだろう?昨年Alexより良い成績を残したんだ。
2.Alex Rodriguez
スクラブルを一緒に遊ぶ仲間達へ。RADIOにアナグラムが見付かったぞ。
3.Miguel Cabrera
新しい球場に適応してみせた。(長打率.540/OPS.890)
4.Evan Longoria
今年も左投手イジメが続くのを期待していい。
5.Aramis Ramirez
2002年以降は誰もガッカリさせてきていない。
[三塁手:過小評価上位5選手]
Brandon Funston
1.Pablo Sandoval
打線の中核を打ち、毎日出場し、最も重要なことに、捕手としての出場適正がある。
2.Ian Stewart
かつてトップ10に入っていたこの選手は、25本塁打の可能性と2塁の守備適正がある。
3.Aubrey Huff
06年と07年の不調こそが例外であり、標準ではなかったのだと理解する必要がある。
4.Mike Lowell
もし健康体で開幕を迎えることが出来るのだとしたら、現在のYahoo!のADP(227.3)では掘出し物だ。
5.Ty Wigginton
また打率.280/23以上の本塁打という成績をボルティモアでの多岐に渡る役割の中で記録する可能性が高い。
Andy Behrens
1.Alex Gordon
まだ25歳で、パワーとスピードはまだ秘めた可能性を残している。オフシーズンに行ったスイングの調整が結果を残すことになるかどうかを見守ろう。
2.Mark Reynolds
素晴らしい長打力を秘めており、僕はDave Kingmanのような選手に目がない。
3.Carlos Guillen
完全に忘れ去られてしまった存在だが、彼はまだ三塁での出場適正を持っており、過去3年で打率.302/出塁率.378/長打率.490を記録してきている。
4.Ron Santo
ああ、この選手はドラフトの日にあなたの手助けとはならないかもしれない。でもいいから彼を殿堂入りさせてやろうぜ。
5.Carney Lansford
アスレチックスのHot Stove Helperの記事にコメントした人に敬意を表して。
Brad Evans
1.Ty Wigginton
オリオールズのDHとして開幕を迎える予定だが、シーズンの半ばまでいけば少なくとも3つのポジションで起用できる選手になっているというのはご存知の通りだ。
2.Alex Gordon
かつて褒めちぎられたプロスペクトだったGordonはまだ開花の可能性を残している。長打力の成長は近い。
3.Mike Lowell
体調を取り戻した彼には、成績の大幅なリバウンドを期待していい。
4.Pablo Sandoval
右も左もわからない人でも彼を指名する良さはわかる。捕手での出場適正、捕手での出場適正、捕手での出場適正、、、打率もいい。
5.Josh Fields
怪我に悩まされた昨年のシーズンによって陰に隠れてしまった。低打率を我慢できるのならば、レギュラー出場して20本以上の本塁打の可能性を秘めた選手だ。
Scott Pianowski
1.Jorge Cantu
復活のシーズンとなったが、全体のバランスがとても良かった。今年も昨年の数字の大半は記録してくれることだろう。
2.Jed Lowrie
手首は問題なく、2つのポジションで出場させられる。Julio Lugoより上に来る選手だ。
3.Adrian Beltre
健康状態の確認は必要だが、4カテゴリーで貢献してくれるにも関わらず値段が非常に安い。
4.Mike Lowell
開幕に間に合う可能性は十分にあり、ボストン打線を甘く見てはいけない。
5.Garrett Atkins
もしトレードされることになったとしても、コロラドで40試合は記録することとなる。
[三塁手:過大評価上位5選手]
Brandon Funston
1.Alex Gordon
ロイヤルズでの285試合で打率.253/31本塁打/23盗塁にも関わらず、まだ06のAAで記録した打率.325/29本塁打/22盗塁という成績に基いて早すぎる指名をしている人達がいる。
2.Garrett Atkins
過去2シーズンにおいてOPSが鋭く落下し続けてきており、その期間においてクアーズ以外では打率.244しか打っていない。
3.Melvin Mora
104打点は.360に終わった得点圏打率の賜物である。キャリア通産の得点圏打率より.080も高い数字だった。
4.Casey Blake
この35歳はDeWittとLoneyのサポート役に終始するシーズンとなるかもしれない。
5.Evan Longoria
スターの可能性に投資を全くしないというわけではないが、まだメジャーで500打席を記録していない23歳の選手に上位20位という指名枠を使うのは僕には難しいことだ。
Andy Behrens
1.Russell Martin
これはちょっとずるいかもしれないが、彼は三塁の出場適正も持っており、高くランク付けされすぎている。彼の成績は三塁では通用しない。
2.Mark DeRosa
複数ポジションでの出場適正を気に入るかもしれないが、キャリア最高の成績を残した翌年を迎える34歳に大金を払わない方がいい。
3.Jorge Cantu
良い成績を残したシーズンの合間にある2年間の長期休暇期間が僕のトップ15からCantuの名前を外させる。
4.Evan Longoria
もう彼については十分に批判した。先ほど書いたのを見てくれ。
5.Adrian Beltre
Beltreの通産OPSが.786だということを考えると、2004年がいかに常軌を逸していたかということをここで指摘したかっただけだ。
Brad Evans
1.Chone Figgins
怪我の影響もあり3年連続で盗塁数が減少となった。Carlos Gomezを少し良くしただけの選手だ。
2.Russell Martin
三塁手についての話題では、彼の価値は捕手の出場適正によって跳ね上がってしまっている。長打力の減少は偶然ではない。
3.Aubrey Huff
08年の派手な活躍と同程度の成績を残すことは今後ないだろう。HRと打点は大幅に減少することとなる。
4.Chipper Jones
Larry Wayneは健康体でシーズンを過ごせれば驚異的な選手だが、60位指名を120試合出場の選手に費やす意味はない。
5.Jorge Cantu
復活のシーズンは賞賛に値するが、今季はパワーが減少することを想定しておくべきである。
Scott Pianowski
1.Chipper Jones
彼の50.6というADPを正当化するには怪我のリスクが高すぎる。
2.Alex Gordon
まだ人々は彼が未だ発揮していない能力(左投手攻略など)にまで対価を払ってしまっている。
3.Pablo Sandoval
流行の呪いというものだ。過小評価、過小評価と言われすぎて過大評価となってしまった。
4.Ty Wigginton
好きな選手を批判するのは辛いが、オリオールズの出場選手枠は大渋滞になっている。
5.Mark Reynolds
単純に彼の数値だけを評価しない方がいい。また539打席も与えられる可能性は無いからだ。
[三塁手:プロスペクト上位5選手]
Brandon Funston
1.Dayan Viciedo
2.Mat Gamel
3.Brett Wallace
4.Pedro Alvarez
5.Jason Donald
Andy Behrens
1.Mat Gamel
2.Dayan Viciedo
3.Pedro Alvarez
4.Mike Moustakas
5.Brett Wallace
Brad Evans
1.Brett Wallace
2.Pedro Alvarez
3.Mat Gamel
4.Dayan Viciedo
5.David Freese
Scott Pianowski
1.Josh Vitters
2.Pedro Alvarez
3.Mat Gamel
4.Mike Moustakas
5.Matt Dominguez
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